<保存版>脚の太さの原因と解決策

脚を細くしたいと願う人は多いですが、ただ痩せればいいというわけではありません。大切なのは、筋肉・関節・骨格・足の使い方のバランスを整えることです。ここでは「脚の筋力」「脚の可動域」「足のつき方」「脚の骨の変形」の4つの視点から、脚を細くするための秘訣を解説します!
まずは、自分の脚のアライメントを評価しよう!
脚のアライメント不良には大きく分けると以下の3種類があります

それぞれの評価基準は以下の通り
O脚 ➡ 両足をそろえた状態で膝の内側部が2横指空いている状態
膝下O脚 ➡両膝をくっつけた状態で、ふくらはぎの内側部が2横指空いている状態
X脚 ➡両膝をくっつけた状態で、内くるぶしの内側部が2横指空いている状態
皆さんの脚の状態はどうでしたか?
上記3つのどれかに当てはまる場合、脚の太さの原因は、脂肪量のみではないことが考えられるため、この先読み進めていくことで、脚を細くするための秘訣を知ることができると思います!
ここからは、それぞれのタイプ別に、不良アライメントを引き起こす要因を「脚の筋力」「脚の可動域」「足のつき方」「脚の骨の変形」の4つの視点からご紹介します!
① 脚の筋力 〜使う筋肉を見直せば脚は細くなる〜
脚が太く見える原因の一つが「筋肉のアンバランス」です。特に前ももの大腿四頭筋や外側の外側広筋、スネの外側の筋肉(前脛骨筋など)ばかり使っていると、太くガチッとした脚になりやすいです💦
一方で、内ももの内転筋群やお尻の中臀筋・大臀筋、もも裏のハムストリングスなどが弱いと、骨盤や膝が不安定になり、姿勢が崩れやすくなります。脚を細くするためには、「鍛えるべき筋肉」と「使いすぎている筋肉」を見分けることが重要です。
以下に日常生活で弱くなりやすい筋肉(=鍛えるべき筋肉)と、使いすぎている筋肉を各タイプごとにご紹介します!
O脚
鍛えるべき筋肉 内転筋群、大殿筋 (お尻の筋肉、ももの内側の筋肉)
使いすぎている筋肉 大腿筋膜張筋 (ももの外側の筋肉)
膝下O脚
鍛えるべき筋肉 前脛骨筋、後脛骨筋 (足の内側につく筋肉)
使いすぎている筋肉 長腓骨筋 (足の外側の筋肉)
X脚
鍛えるべき筋肉 内転筋群、中殿筋 (ももの内側の筋肉、お尻の外側の筋肉)
使いすぎている筋肉 大腿筋膜張筋 (ももの外側の筋肉)
例えば、日常的に階段の上り下りをする際、つま先に重心が偏ると前ももばかり使ってしまいます。これを防ぐためには、お尻を意識して使うスクワットやヒップリフトなどのエクササイズがおすすめです。また、足首や股関節が不安定だと筋肉に無駄な力が入りやすいため、体幹トレーニングも効果的と考えられます!
② 脚の可動域 〜関節が動けば筋肉はしなやかになる〜
筋力の次に大切なのが「関節の動き」です。股関節、膝、足首の3つの関節がスムーズに連動することで、脚の筋肉は自然とバランスよく使われ、余分な筋肉の張りが取れていきます。
特に硬くなりやすいのが股関節と足首。
これらが硬いと、歩行や立ち上がり時に骨盤が傾き、脚の外側ばかりに負荷がかかりやすくなります。
それぞれの、関節の硬さは以下の方法でチェックしてみましょう!

改善のためには以下のようなアプローチが効果的です
股関節のストレッチ

足首の可動域拡大

柔らかい関節は無駄な筋緊張を減らし、血流も良くなって老廃物の排出もスムーズに。これが脚やせにつながります♪
③足のつき方 〜一歩ごとに脚は変わる〜
日常的に無意識で行っている「歩き方」や「立ち方」は、脚の形や筋肉の使い方に直結します。例えば、つま先重心で歩くと前ももやふくらはぎが発達しやすく、かかと重心であればお尻やもも裏が使われやすくなります。
また、外反母趾や偏平足、足裏アーチの崩れも脚全体の筋肉のバランスに悪影響を及ぼします。足のつき方を整えることは、言い換えれば「使う筋肉のバランスを変えること」なのです。
まずは、自分の足のつき方をチェックしてみましょう!
方法:後ろから両方の足の写真を誰かに撮ってもらいます
*リラックスして立ちましょう

後ろから脚の写真を撮ってもらったときに、足首から上の骨が左右のどちらかに傾いていませんか?
特に、足の内側のアーチがつぶれて(扁平足)で、足首から上が外側に倒れている人が多い傾向にあります!
<回内足の改善方法>

<回外足の改善方法>

また、靴の見直し(ヒールや合わない靴は負担増)なども、足部の使い方を改善するうえでは大切なポイントになります!
地面に正しく足をつく習慣は、脚の使い方そのものを改善し、見た目にもまっすぐで細い脚をつくる土台となります。
④ 脚の骨の変形 〜骨の変形が足を太く見せている~
見た目の脚の太さには、「骨の変形」も大きく関わります。
代表的なのが脛骨の内彎・内捻や頚体角異常、外反母趾などです
脛骨の内彎・内捻
➡下腿を構成する脛骨が、内側に湾曲している状態および、内側に捻じれている状態を指す。

頚体角異常
➡股関節を構成する大腿骨の頸部と骨幹部が形成する角度
125度未満:内反股 130度以上:外反股

外反母趾
➡足親指の付け根が外に反りだした状態

これらの評価は、レントゲン写真などを用いないと正確にはできず、整体や運動での改善が難しいものもあるため、気になる方はまず初めに、お近くの医療機関やなどで評価をしていただくことをお勧めいたします!
まとめ
脚やせは、単にマッサージや食事制限だけでは実現しないケースも多くあります。
使う筋肉を見直し、関節の柔軟性を高め、骨格のバランスを整え、正しい足の使い方を習慣化することが何より重要です♪
美脚は一日にして成らず。日々の立ち方・歩き方・座り方を意識しながら、体全体のバランスを整えていきましょう!