股関節のねじれは「結果」であって原因ではない

股関節が内側に捻じれて内股のようになる・・・
こんな悩みを抱えている方は意外と多くいらっしゃいます。
今回は、股関節が内捻じりになってしまう理由を、できるだけイメージしやすくお伝えします!
まず大前提として、股関節が内側にねじれている状態は「原因」ではなく、体がバランスを取ろうとした結果であることが多くあります。
よくあるのが、
「股関節が悪いからストレッチしよう」
という考え方ですが、実際はもう少し全体で見る必要があります。
例えるなら、車のタイヤだけが斜めに減っている状態。
タイヤを交換しても、サスペンションや軸がズレていれば、また同じことが起こりますよね。
体も同じで、股関節だけを見ても根本的な解決にはなりません。
ここからは具体的な股関節内旋偏移の原因について解説します!
原因① 骨盤前傾による下行性の運動連鎖
関節構造体は、一つの関節が動いた時に、隣接する関節にも影響を及ぼす、”運動連鎖”といった特徴を持ち合わせています。
股関節においては、骨盤および膝関節との連動性を有しており
骨盤が前傾したときに起こるのが、股関節の内旋(内側へのねじれ)です。
骨盤が前に傾くと、連動して股関節や足にも影響が広がる「下行性の運動連鎖」と呼んでいます
つまり、骨盤が前に倒れた分を、脚が内側にねじれてバランスを取っているのです。
原因② 骨盤後傾による臼蓋被膜率の低下
逆に骨盤が後ろに倒れている場合も問題です。
これは、空気の抜けたクッションに座っている状態に似ています。
本来しっかり支えてくれるはずの土台が、ぐにゃっと潰れているイメージです。
この状態では股関節の安定性が低下し、体は無意識に「安定する位置」を探します。
その結果として起こるのが、やはり内旋です。
安定しない関節は、
・力が入りやすい方向
・止まりやすい位置
に逃げます。
股関節の場合、それが「内側に入る」という選択になりやすいのです。
原因③ 足部アーチの低下に伴う上行性の運動連鎖
もう一つ見落とされがちなのが、足元です。
例えば、家の土台が傾いていたら、その上の柱や屋根も歪みますよね。
体も同じで、足部の状態が上に影響を与える「上行性の運動連鎖」が存在します。
股関節と骨盤は連動してバランスを取るため、足の状態はそのまま股関節に影響します。
足が外側に偏ったり、うまく地面を捉えられないと、
膝→股関節へとズレが伝わり、最終的に内旋として現れます。
なぜ内側にねじれるのか?
ここまでの共通点は「安定性」です。
体は常に、
「倒れないようにする」
「力が抜けないようにする」
ことを最優先に動きます。
その中で、股関節の内旋は
・支えやすい
・ロックしやすい
という特徴があるため、無意識に選ばれやすいのです。
例えるなら、ドアを少し斜めに閉めると引っかかって固定されるような状態です。
体も同じように「安定する形」として内旋を選びます。
じゃあどうすればいいのか?
ここが一番大切なポイントです。
股関節を外に開くストレッチや筋トレも大切ですが、それだけでは不十分です。
なぜなら、問題は「結果」だからです。
必要なのは、
- 骨盤のポジションを整える
- 足裏でしっかり地面を感じる
- 体幹と股関節の連動を取り戻す
この3つです。
まとめ
股関節の内捻じりは、
・骨盤前傾による前からの影響
・骨盤後傾による不安定性
・足元からの影響
といった、全身のバランスの崩れの結果として起こります。
大切なのは、
「どこが悪いか」ではなく
「どこから崩れているか」を見ることです。
体は部分ではなく、すべてつながっています。
もし股関節に違和感があるなら、
骨盤や足元、そして日常の姿勢を少し見直してみてください。
それだけで、体は自然と正しい位置に戻ろうとしてくるはずです!
